ディプティック香水ランキング8選|余白の美が導く名香

ディプティックまとめ

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日々を過ごしていると、ふとした瞬間に気持ちを整えたくなることがあります。
仕事の合間や帰り道、小さな余白が生まれたときに、静かな落ち着きを求める感覚が芽生えることもあります。

そうした場面で静かに選ばれてきたのが、密かな人気を持つディプティックの香水です。
ディプティックの香水は「いい香り」という一言だけでは収まりきらない奥行きがあり、内側へそっと意識が戻るような穏やかさが漂います。

1961年にパリで誕生したディプティックは、旅の景色や記憶、芸術の感性を香りに重ねてきたブランドです。
ディプティックの香水に触れるひとときには、そうした背景が静かに息づき、穏やかな落ち着きが広がります。

流行よりも、自分の感覚をていねいに扱いたいときに選ばれることがあるのも特徴です。
ボトルの佇まいからも、余白を大切にする姿勢が感じられ、一つの香りと向き合う時間がゆっくりと整っていきます。

この記事では、ディプティックの香水が持つ世界観を起点に、ブランドの歩みや香りの特徴をやわらかく整理していきます。
あわせて、ディプティックの中でも人気の香りをランキング形式でご紹介していきます。

落ち着いた香りの世界をのぞきながら、自分の感性と静かに重なる一本に出会えるきっかけになればうれしく感じます。

すれ違った時に
いい香りを求める人へ。

相手に気がついてもらえる
魔法のかけ方

監修/調査

監修
香水アドバイザー

ちぐさ

💼 経歴
大手エステサロンにて【香水カウンセリング・美容アドバイス】に20年以上従事。
香りと肌の相性を見極めるプロとして、施術と香り選びを組み合わせたトータルサポートを実践。

🏆 実績
【香水カウンセリング1万人以上】を経験し、全国トップセールスを複数回受賞。
お客様の“なりたい印象”に合わせた香り提案が高く評価されている。

🏪 お店
長年の経験を活かし、【香りと美容をテーマにしたプライベートサロン】を独立開業。
リピーター多数の人気店として運営中。

担当
ライター/調査

オノ リカ

💼 経歴

アロマテラピー1級保持者 | KTAA/YMAA保持者
フラワー・Web・ライフスタイル関連の業界に15年以上携わり、
【香水・コスメ・ECコンテンツのライティング・編集・制作】に従事。
33万人に読まれるメディアを運営。

🏆 実績
【美容サロンのホームページ立ち上げ〜運用支援】を行い、
公開2ヶ月で予約数を2倍に。SEO設計・導線設計を通じて成果を上げている。

🏪 お店
自社ECショップを立ち上げ、【香水・ライフスタイル雑貨のオンライン販売】を経験。
現在はair Inc.にて【香水マーケットの市場調査・競合分析】を担当中。

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ディプティックが選ばれる理由と香りの美意識

多くの情報やトレンドが行き交う日々の中で、ふと静けさや自分らしさを取り戻したくなる瞬間があります。
居心地のよさを感じられる小さな“内側の領域”を探す気持ちは、誰にとっても自然なものかもしれません。

ディプティックの香水が長く親しまれてきた背景には、単に香りの心地よさだけでは語りきれない魅力があります。
パリで生まれたディプティックには、創業者たちが持っていた芸術のエッセンスや、旅の記憶を香りに落とし込む独特の姿勢があり、そこに触れると心のざわつきが静かに整っていきます。

ディプティックを立ち上げたのは、互いの世界観が静かに響き合った3人。
画家とデザイナーとして美術学校で感性を磨いた2人に、旅の経験が豊かな友人が加わり、その出会いがブランドの原点になっています。
彼らが目指したのは流行の追従ではなく、景色や感情の断片を香りというかたちで表現することでした。
たとえばオルフェオンには、創業者である3人がかつて集ったナイトバーの空気が閉じ込められ、一本の香りに記憶の温度が静かに息づいています。

この章では、ディプティックが受け継いできた美意識と、その香りが“精神的な安息”と呼ばれる理由をていねいに見ていきます。
香りと向き合うひとときが、日常の速度から少し離れ、内側の世界を深める時間につながるかもしれません。

ディプティックの香水が選ばれる理由

香りを選ぶとき、周囲でよく使われる香りとは少し違うものを探したくなる場面があります。
ただし、あまりにも個性的な香りは日常で使いにくいことも。

ディプティックの香水が支持される背景には、この“ちょうど良い差異”があります。
市場で広く使われる香りとは異なるモチーフが採用されることが多く、作品のような視点で構成されている点が特徴です。

その違いは、一般的な香りづくりとディプティックが展開してきた香りの着想源を並べると見えてきます。

一般的な香り・ディプティックの香りの比較

視点よくある香りの方向性ディプティックの香水の着想
モチーフ香料の組み合わせそのものに重心がある旅や自然の情景・土地の記憶をテーマにした香りを複数展開
印象作り日常で使われやすい構成が多い景色・植物・環境をもとにした構成が多い
方向性わかりやすい香りの構成に寄りやすい物語や体験を軸に香りが組み立てられている

こうした背景が、ディプティックが“ほんの少しだけ異なる位置に立つ”理由になっています。

たとえばタム ダオは、インドシナの森を思わせるサンダルウッドを中心に据えています。
華やかな香りが並ぶ中で、あえて余白の多いウッディへ寄せる構成は、ディプティックらしい選択といえます。
強い主張ではなく、まとう人の感性をそっと引き立てるように広がり、穏やかな個性として息づいていきます。

ディプティックの香水の特徴

ディプティックの香水の最大の特徴は、一つひとつの香りに明確な「ストーリー」が存在することです。
自然や旅先の風景、創業者が過ごした時間など、香りの背景となる情景が具体的にあり、その着想がそのまま香りの輪郭につながっているのです。
ディプティックの香水がもつ世界観は、代表的な香りを見ていくとより鮮明になります。

ディプティックの香りに込められた“世界観の一例”

香水名着想源世界観
Philosykos(フィロシコス)ギリシャのイチジクの木葉の影や木漏れ日を思わせる、青さのある風景
Orphéon(オルフェオン)1961年パリの実在バーかつての街角の空気がふとよみがえるような雰囲気
Do Son(ド ソン)ベトナム・ドソン地区の記憶海辺で過ごす時間の気配がゆっくりと漂う香り
Tam Dao(タム ダオ)インドシナ地域の思い出森の静けさを感じるサンダルウッドの余韻
L’Eau(ロー)伝統的なスパイスの処方スパイスがやさしく立ち上がる、あたたかな印象
Eau Rose(オー ローズ)ローズを主題にした構成花びらの質感がそっと浮かぶようなバラの香り

こうした背景があるため、ディプティックの香りには、まとう人が自分の中に持っている記憶や風景と重なる瞬間が生まれます。
特別な演出をしなくても、香りに触れたときに情景がゆっくり立ち上がる。
そんな余白が、ディプティックらしい世界のひとつといえます。

ディプティックの香りアイテムの魅力

ディプティックの香りは、香水だけで完結しません。
肌に触れるアイテム、部屋の空気を整えるアイテム、灯りと一緒に楽しむキャンドルなど、
“香りと過ごす時間” をさまざまな形で選べるつくりになっています。

どのアイテムにも、ディプティックが大切にしてきた風景や情景の感覚が宿り、
手に取ったときに小さな余白が生まれるような、やわらかな世界があります。
香りが生活のなかの“静かなしるし”のように広がっていくところが、幅広いラインならではの魅力です。

ディプティックが展開している主なラインを、使うシーンのニュアンスとあわせて整理しました。

ディプティックの香りアイテム例

カテゴリー主なアイテム例香りがもたらすニュアンス(やわらかい興味喚起)
ボディ・ハンドボディローション、ハンドクリーム肌にのばすたびに香りが近くで広がり、気分がゆっくり切り替わる
バス・クレンジングシャワージェル、シャワーオイル、ソープ湯気に香りが混ざり、バスタイムが少し豊かになる
ヘア・マルチケアヘアフレグランス、サテンオイル(ボディ&ヘア用)髪が動く瞬間にふわっと香りが重なり、自然な余韻が残る
ソリッド&アクセ系ソリッドパフューム、ブローチ(限定品)、スキンステッカー(限定品)持ち歩いたり、身につけたり、香りのまとい方を自由に楽しめる
ルームフレグランスルームスプレー、リード/電気式/砂時計型ディフューザー部屋の空気が変わり、空間にやさしい表情が生まれる
カー&小空間カーディフューザー、香りのオーバル車内や引き出しなど“ちいさな場所”にも香りを添えられる
キャンドルフレグランスキャンドル、リフィラブルキャンドル火を灯すだけで香りと光が重なり、部屋が穏やかに整う

肌にまとうアイテムは、その日の気分をそっと整えてくれるようなやわらかさがあります。
空間用のアイテムは、部屋にひと呼吸分の余白をもたらし、キャンドルは灯りと香りが重なる静かな時間をつくってくれます。ディプティックのアイテムには、それぞれに使う場面の物語があり、日常のひとこまにゆっくりと馴染んでいきます。

豆知識

実はディプティックの製品はリッツカールトンホテルのアメニティにも採用されているんです。


2022年、リッツカールトンホテルはディプティックと公式パートナーシップを結び、世界中のリッツカールトンホテルでバスアメニティとしてディプティック製品の導入を始めました。
客室には、シャンプーやコンディショナー、ボディウォッシュ、ボディローション、石けんなどがそろい、旅先でもディプティックの香りに触れられる時間が用意されています。

導入されたのは、ブランドを代表する「フィロシコス」をベースにしたライン。
イチジクの木を着想源とした香りが、ホテルのバスルームにやわらかく広がるという取り組みです。
日本国内でも大阪や東京など複数のリッツカールトンで提供され、宿泊者が実際に使える形で展開されています。

また、一部のリッツカールトンホテルでは、ディプティックのギフトセットが販売されたり、限定のポップアップが行われた例もあり、 「泊まったときの香りを持ち帰りたい」という声に応える機会がつくられています。

こうした導入の積み重ねは、ディプティックが香りの分野で長く築いてきた丁寧なものづくりが、一流ホテルの品質基準にも応えられる存在であることをそっと伝えています。

日常の中でも安心して選べるブランドである、そんな静かな信頼につながる取り組みと言えるかもしれません。

【メンズ】ディプティック香水人気ランキングTOP4

男性が香水をまとう場面は、仕事、友人との時間、特別な日のひとときなど、さまざまです。
その時々で、身だしなみだけでなく、心の在り方をそっと整えたい瞬間があります。
ディプティックの香りは、自己主張が強くなりすぎることなく、
落ち着きと知性を感じさせる“静かな余裕”を演出してくれます。

まとう人の内側にある深みがふと伝わり、
「この人には独自の世界がある」と感じさせるような静けさが漂うところが魅力です。
流行に寄せた“わかりやすい香り”とは異なり、
どこか控えめでありながら、心にしっくり馴染む満足感があります。

このランキングでは、さまざまなシーンで穏やかな印象づくりにつながる、
ディプティックの中でも人気の香りを4つまとめています。
それぞれの香りが持つ物語や調香の背景に触れながら、
ご自身の気持ちを整えるための“香りの結界”として
オルフェオンやタム ダオなど、 日々に寄り添う一本を選んでみてください。

How to apply perfume Mens

1位 Orphéon (オルフェオン)|ディプティック

オルフェオンは、かつてパリのサン=ジェルマン大通りにあった実在のバーを着想源にしたディプティックの香りです。
創業者の3人が夜ごと集い、音楽や会話が交差していた場所。その記憶をたどるように、香りの中には当時の空気の温度がそっと重なっています。

ジュニパーベリーのすっきりとした立ち上がりから、ジャスミンやパウダーの柔らかさがほどけ、シダーとトンカビーンズの深みがゆっくりと広がっていきます。タバコの煙の影や古木のカウンターの温もりを思わせるニュアンスもあり、“夜が静かに更けていく”あの独特の余韻をまとえる香りです。

オルフェオンは、誰かに向けて強く香らせるというより、自分の内側を落ち着かせたいときに寄り添ってくれる存在。石けんのような清潔感とほのかな温度が同居し、周囲に静かに溶け込みながらも、自分の輪郭をやわらかく整えてくれます。

なお、オルフェオンは オードパルファンのみで展開される香りでオードトワレは存在しません。
自分のペースを大切にしたい日に、そっとまとうと心がふっと深呼吸するような余韻が続きます。

項目内容
着想源1960年代パリのバー「Orphéon」
公式キーノートジュニパーベリー、シダー、トンカビーンズ、ジャスミン
香りの構成ウッディでパウダリー、バーのタバコの煙を思わせるニュアンスを含むウッディフレグランス。
方向性ユニセックスでまとえる落ち着いたニュアンス
濃度の違いオードパルファンのみがラインナップされており、同名のオードトワレは存在しません。深みと余韻が際立つ濃度で設計された香り。
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凛とした自立感とさりげない清潔感

オルフェオンをつけた女性は、周囲に「さりげない清潔感」と「凛とした自立感」という印象を与えます。

甘い香りではないので、「幼い」「頼りない」と思われる心配がありません。パウダリーとウッディの香りが、芯の強さを感じさせるからです。

それでいて、ムスクの清潔感があるので、「近寄りがたい」ということもない。話しかけやすい雰囲気も、ちゃんと持ち合わせています。

流行に流されず、自分に合うものを選べる人。媚びない品格を持ちながら、柔らかさもある。そんな印象を与えてくれる香りです。

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個性のある存在感とすっきりした清潔感

オルフェオンをつけた男性は、周囲に「すっきりした清潔感」と「個性のある存在感」という印象を与えます。

石鹸調のムスクが、まず「清潔感」をしっかり届けてくれるので、「おじさん臭い」と思われる心配がありません。この安心感があるからこそ、ジュニパーベリーのウッディな香りが、「ちょっと特別な雰囲気」を静かに加えてくれます。

平凡ではない、何か芯を持っている人。「この人、ただ者じゃないな」と思わせる、ちょうどいい個性が手に入ります。

Review orpheon

2位 Tam Dao (タム ダオ)|ディプティック

タム ダオは、創業者イヴ・クエロンが幼少期を過ごしたインドシナの記憶を軸にした、ディプティックらしいウッディフレグランスです。寺院へ運ばれるサンダルウッドの丸太、深く静かな森の空気。その情景が香りの中にそっと重ねられています。

香りの中心にあるのは、東インド産サンダルウッド。多くのウッディ系が乾いた力強さに寄るのに対し、タム ダオはサンダルウッドのミルキーな柔らかさが印象的で、湿度を含んだ風が肌をなでるような穏やかさがあります。

タム ダオはオードトワレがより軽やかでグリーンなウッディ感を強調し、オードパルファンがよりクリーミーで温かみのあるサンダルウッドを強調する構成になっています。
軽やかさを求める日はオードトワレ、落ち着いた余韻をまといたい日はオードパルファンと、気分で選べる香りでもあります。

日常のスピードに押されて気持ちがざわつくとき、この香りはふっと静けさを取り戻させてくれます。深い森の奥で、時間がゆっくりと流れはじめるような感覚──それがタム ダオが長く愛される理由のひとつです。

派手さはなく、作り込みすぎた華やかさとは距離を置いた香り。だからこそ、まとう人の内側にある落ち着きを静かに引き出してくれます。「私はこの静けさを知っている」という控えめな自信がふわりと灯るような一本です。芯のある個性を保ちながら、やわらかい余白をまといたい日に。タム ダオは、精神のバランスをそっと整えてくれるディプティックの代表格と言えるでしょう。

項目内容
着想源ベトナムで過ごした創業者の幼少期の記憶/寺院のサンダルウッド
公式キーノートサンダルウッドを中心に、シダーやシプレなどのウッディノート
香りの構成ミルキーでやわらかなウッディ、ほのかにスパイシー
方向性シンプルで落ち着いたウッディを好む人に向けたユニセックス香
濃度の違いオードトワレはよりフレッシュで軽やかなウッディ感が際立ち、オードパルファンはサンダルウッドの温かくクリーミーな深みが増す構成です。

※イメージマップはオードトワレです。

個性的なのに肌馴染みがよいディプティックの香水。

サンダルウッドとフローラルの香りが重くなりすぎない香りは、爽やかな白檀の香りが魅力と評判です。

爽やかなフローラルさを纏いながら、リラックスできる香りとも評判です。

タムダオオードトワレはメンズのデートや仕事で使えるデイリー香水として愛用している方も多い香水です。

柔らかなで深みのある香りは、個性的ながらも穏やかで心地が良い雰囲気をまとうことができます。

評価の良い口コミ

  • 落ち着いた大人の香り
  • 男女問わず使える
  • 森林浴のような癒し
  • 控えめで上品な香り
  • 寝る前に最適な香り

評価のいまいちな口コミ

  • 甘さが予想外に強い
  • 香りの変化が少ない
  • 価格が高め
  • 重たく感じる香り
  • 好みが分かれる香り

3位 Philosykos (フィロシコス)|ディプティック

フィロシコスは、ギリシャ語で「イチジクの友」を意味する、ディプティックを象徴する香りのひとつです。ギリシャ・ペリオン山で過ごしたひと夏の記憶をもとに、太陽を浴びた野生のイチジクの木立がそのまま香りとして結び直されています。

青く瑞々しいイチジクの葉、果実のミルキーな甘さ、白い木肌のウッディさ。それぞれの表情が自然に溶け合い、ひと吹きで地中海の風景がふっと立ち上がるような香りです。フィロシコスは、樹の全体像を包み込むように表現したグリーン・ウッディで、素朴さと洗練のバランスが心地よく響きます。

また、フィロシコスは オードトワレではイチジクの葉の“青さ”、オードパルファンでは果実と木の“丸みと静けさ”が深まるのも特徴です。香りの輪郭が季節や気分に寄り添うように変わるため、同じ香りでも表情の違いを楽しめます。

男性がまとうと、肩の力がすっと抜けた“自然体”の印象の中に、静かな感性がのぞくような雰囲気が生まれます。グリーンの爽やかさに潜むミルキーな甘さは、大人の落ち着きの奥にある、やさしい余白をそっと照らすようです。

風景の一瞬を切り取るような香りづくりが得意なディプティックらしさを存分に感じられる一本でもあります。仕事で張りつめた空気から少し離れたいとき、休日に自分のベースへ戻りたいとき。フィロシコスは、社会の役割を一度そっと横に置き、内側のリズムを取り戻すためのスイッチとして寄り添ってくれる香りです。

項目内容
着想源ギリシャ・ペリオン山のイチジクの木立の記憶
公式キーノートイチジクの葉、イチジクのミルク、イチジクの木
香りの構成グリーン、ミルキー、ウッディ
方向性自然体でまとえるユニセックスのグリーンウッディ
濃度の違いオードトワレはイチジクの葉のグリーンがよりフレッシュに立ち上がり、オードパルファンは果実と木のウッディな丸みが強調される構成です。

※イメージマップはオードトワレです。

ディプティック・オルフェオンをつけた女性は、個性がありながらもどこか自然体。

イチジクの爽やかな甘さが清潔感を演出し、奥に広がるクリーミーな香りがどこか懐かしい印象を与えます。

香り全体は控えめながらも印象的で、ユニセックスなムードを漂わせるのが特徴です。

親しみやすさとミステリアスさを程よく兼ね備え、近づいた人の記憶にさりげなく残るような雰囲気に。

性別を問わず使える香りだからこそ、自然体の中にもセンスが光ります。

日常に溶け込みながらも、ふとした瞬間に「誰だろう?」と思わせる、そんな印象を演出したい時にぴったりです。

ディプティック・フィロシコスをまとった男性は、軽やかでありながらもどこか深みを感じさせます。

イチジクのグリーンノートが爽やかに香り立ち、時間の経過とともにクリーミーな甘さが肌に柔らかくなじんでいきます。

その香りは主張しすぎず、自然体で落ち着いた雰囲気を演出。

どこかノスタルジックで、記憶にふと残るような不思議な余韻があります。

ナチュラルで抜け感のある香りなので、カジュアルな装いにもシンプルなスタイルにもよく合い、気負いのない洗練された印象に。

個性をさりげなく香りで表現したい男性におすすめです。

場の空気を乱さず、それでいてどこか惹きつけられる……そんなバランス感覚をまとえる香りです。

評価の良い口コミ

  • 青いイチジクが爽快
  • 自然体の清潔感が出る
  • 甘さ控えめで軽やかな香り
  • 夏に心地よく香る
  • ウッディの余韻が上品

評価のいまいちな口コミ

  • 青さが強く好み分かれる
  • ミルキー感が意外な印象
  • もう少し長持ちしてほしい
  • グリーン系の使いこなしが難しい
  • EDTは軽さが際立つ

4位 L’Ombre dans l’Eau (ロンブル ダン ロー)|ディプティック

ロンブル ダン ローは、「水の中の影/水に映る影」という名の通り、静けさの中に深い余韻を湛えたディプティックの香りです。
創業者の友人が摘んだ“バラとカシスの実を手のひらに集めた瞬間”の香りが着想源となっていて、その生々しい植物の息づかいが、香りの中にそのまま閉じ込められています。

青苦さを含んだカシスの葉、カシスの芽の果実感、そしてみずみずしいローズ。
ロンブル ダン ローは、花びらの華やかさよりも、葉や茎、樹液の“グリーンの鋭さ”が鮮やかに立ち上がる一本です。雨上がりの庭園に漂う湿り気や、つんとした青さが、ふっと心を引き締めてくれます。

また、ロンブル ダン ローは オードトワレでは透明感のあるグリーンが軽やかに広がり、オードパルファンではローズの厚みがわずかに深まるという、穏やかな濃度差があります。大きく印象が変わるタイプではありませんが、好みや季節で選べる柔らかな違いが魅力です。

甘さを寄せない構成のため、香り全体に凛とした空気が流れます。ローズを中心にしながらも、女性的な甘美さではなく、冷静さや知性を感じさせる独特のニュアンスが宿っています。感情の揺らぎを静かに整えたいとき、冷たい水に手を浸すような“静謐さ”を求める方によく馴染む香りです。

ディプティックの中でも個性が際立つ香りであり、周囲と同じものを選びたくない人が持つ“孤高の美意識”をそっと映し出します。他者の評価ではなく、自分の基準で美しさを選びたいとき、ロンブル ダン ローは静かに背中を押してくれる一本です。

項目内容
着想源友人が摘んだバラとカシスの実の“自然の一瞬”
公式キーノートローズ、カシスのつぼみ、カシスの葉
香りの構成グリーン、フルーティ、ローズのフレッシュさ
方向性甘さを抑えた、知的でミニマルなグリーン・フローラル
濃度の違いオードトワレはグリーンなカシスとローズが軽やかに香り、オードパルファンはローズとカシスの厚みとベースの深みがわずかに強まる違いです。

ナチュラルな生花のバラの香りを楽しめると評判のフレグランスです。

一般的なレディースのバラの香水に比べるとすっきりした印象が魅力!

茎や葉の青々しさも感じる香りはリラックスタイムや、さりげなく清楚なバラの香りをまといたい方におすすめの香水と評判です。

メンズでもつけられるバラ香水と、芸能人でも愛用されてるという噂が多いロンブルダンロー。

甘すぎず、青々しさをまとった爽やかなナチュラルな香りは「バラの香りを纏いたい」「バラの香りを漂わせたい」メンズにも愛用者が多い逸品と評判です。

評価の良い口コミ

  • カシスの青さが唯一無二
  • 生花のように瑞々しい香り
  • 雨の日に合う清涼感ある香り
  • 個性が美しく褒められる
  • 甘さ控えめで上品

評価のいまいちな口コミ

  • 青苦さが強めに出る
  • アロマ寄りに感じる人も
  • 甘さ少なく華やぎ控えめ
  • 個性強めでTPO選ぶ
  • 初めは青さが鮮烈

【レディース】ディプティック香水人気ランキングTOP4

女性にとって香水は、気分転換や自己表現のスイッチとなる、大切なアイテムです。
職場や家庭でさまざまな役割を担う中で、
ふと「本来の自分」に戻りたくなる瞬間がありますよね。
ディプティックの香りは、そんなときに内側の感性へ自然とアクセスさせてくれます。

華やかに飾り立てるというより、
その人がもともと持つ物語や知性を静かに引き出してくれるのが特徴です。
外の世界から一歩距離を置き、
心が安らげる“透明なベール”をそっとまとわせてくれるような心地よさがあります。

このランキングでは、多くの女性に支持され、
“気持ちを整える儀式”として選ばれている人気の香りを4つご紹介します。
それぞれの香りが持つ背景の物語に触れながら、
ご自身の感性に寄り添う一本を見つけてみてください。
エレガンスを保ちながらも、感情をやわらかくほどいてくれる ――
そんなディプティックの香りが、日常のささやかな味方になってくれるかもしれません。

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1位 Fleur de Peau (フルール ドゥ ポー)|ディプティック

フルール ドゥ ポーは、素肌にそっと触れるような繊細さを持つディプティックの香りです。その名はフランス語の慣用句 “à fleur de peau” に由来し、「感情や感覚が皮膚のすぐ下にあって非常に敏感になっている状態」を表す言い回しへのオマージュです。

この香りは、ギリシャ神話「エロスとプシュケ」の物語から着想を得ています。愛や触れ合いのテーマがムスクに重ねられ、フルール ドゥ ポーはまとう人の体温と溶け合いながら、肌そのものが心地よく香っているかのような錯覚を生み出します。

中心となるムスクに、アイリスとアンブレットがやわらかく重なり、ふんわりとしたパウダリーさが広がります。派手に香り立つのではなく、内側から淡く漂うような“親密さ”があり、日々の緊張やざわつきを静かにほどいてくれます。

また、オードトワレではアイリスの透明感が軽やかに広がり、オードパルファンではムスクとアンブレットの温かな親密さがより深まるという、穏やかな濃度差も特徴です。気分やシーンで選び分けられる柔らかい違いが、フルール ドゥ ポーの魅力をさらに広げています。

外の世界の喧騒からひと呼吸分だけ距離を置きたいとき、フルール ドゥ ポーはまるで古い友人のように寄り添い、自分自身と向き合うための静かな余白をつくってくれます。揺らいだ気持ちをそっと受け止めて、「大丈夫」と背中を押してくれるような、そんな優しさを持つ香りです。

項目内容
着想源ギリシャ神話「エロスとプシュケ」
公式キーノートムスク、アイリス、アンブレット、ピンクペッパー
香りの構成パウダリー、ムスク、柔らかいフローラル
方向性肌に寄り添い、親密に香るユニセックス・ムスク
濃度の違いオードトワレはアイリスが軽やかに透け、オードパルファンはムスクとアンブレットの親密さが深まる穏やかな違い。

※イメージマップはオードパルファンです。

フルールドゥポー印象マップ
フルールドゥポー印象マップ

すれ違ったとき、ふと振り返りたくなる香り。

フルールドゥポー・オードパルファンをまとった女性は、周囲に柔らかく優しい印象を与えます。

ムスクとアイリスのパウダリーな香りが、肌に静かに寄り添い、まるで自分の一部のように自然に溶け込みます。

強く主張するのではなく、近づいたときに初めて気づかれる距離感が、親しみやすさと上品さを同時に感じさせます。

声をかける前の印象は、「清潔感がある」「優しそう」「落ち着いている」といったもの。

アイリスのパウダリーな質感が、どこか繊細で丁寧な人柄を想像させます。

ムスクの温もりが加わることで、冷たさはなく、むしろ柔らかく包み込むような安心感を与えます。

会話を重ねるうちに、香りが時間とともに変化していく様子に気づく人もいるかもしれません。

最初はほのかだった香りが、動くたびにふわりと広がり、残る余韻が心地よい。

朝の薄明のように透明感があり、ひと呼吸の距離で柔らかさが先に伝わり、あとから優しさが静かに残ります。

フルールドゥポー・オードパルファンをまとった女性は、周囲に「近づきたい」と感じさせる、静かで優しい魅力を持っています。

ImageMap Mens Fleur de Peau

近づいたときに感じる、穏やかな温もり。

フルールドゥポー・オードパルファンをまとった男性は、周囲に洗練された落ち着きと知的な余裕を感じさせます。

ムスクの温かさとアイリスの上品さが、強すぎない繊細さを生み出し、フォーマルなシーンでも自然になじみます。

すれ違ったときの印象は、「清潔感がある」「落ち着いている」「品がある」といったもの。

アイリスのパウダリーな質感が、どこか知的で丁寧な人柄を想像させます。

ムスクの温もりが加わることで、冷たさはなく、むしろ穏やかで安心感のある印象を与えます。

会話を重ねるうちに、香りが肌に自然になじんでいく様子に気づく人もいるかもしれません。

強く香るのではなく、近づいたときに初めて感じる距離感が、控えめでありながら確かな存在感を残します。

夕凪のように澄んで見え、会話の間合いで穏やかさが先に届き、のちに知的な静けさがやわらかく続きます。

フルールドゥポー・オードパルファンをまとった男性は、周囲に「信頼できる」と感じさせる、静かで洗練された魅力を持っています。

評価の良い口コミ

  • 甘すぎず上品
  • すれ違いでふわり
  • 清潔感が続く
  • 季節を選ばない
  • オフィスでも使える

評価のいまいちな口コミ

  • 香りが弱く感じる
  • 甘さが物足りない
  • トップが地味
  • 華やかさに欠ける
  • 拡散力が控えめ

2位 Do Son (ド ソン)|ディプティック

ド ソンは、創業者イヴ・クエロンが幼少期を過ごしたベトナム・ハイフォン近郊のドソン海岸にまつわる記憶から生まれたディプティックの香りです。湿度を含んだ海風が、テュベルーズ(月下香)の甘くスパイシーな香りを運んでくる──そんな夏の情景が、香りのテーマとしてそっと息づいています。

テュベルーズの濃密な甘さに、オレンジブロッサムやジャスミンが寄り添い、官能と清らかさが静かに同居するのが特徴です。肌に乗せた瞬間に広がる温度感には、幼い日の安心に近い、柔らかな包容力が漂います。

また、オードトワレは海風のように軽やかで透明感が強く、オードパルファンではテュベルーズのクリーミーな深みが増すという、ド ソンならではの美しい“二つの表情”があります。どちらも世界観は同じまま、明るい側面としっとりした側面の違いを楽しめる香りです。

テュベルーズはしばしば“強い感情”を連想させますが、ディプティックのド ソンは、その力強さをそのまま押し出すのではなく、海辺の風がやさしく冷ますように、エレガンスへと静かに導いてくれます。リゾートの午後に似た解放感や、ふっと肩の力が抜ける瞬間をつくってくれる香りです。

まとうことで、心の中に小さな「秘密の避暑地」が生まれ、忙しい時間の合間にも深く息をつけるような穏やかな時間が流れはじめます。

項目内容
着想源創業者の幼少期の記憶/ベトナム・ドソン海岸
公式キーノートテュベルーズ、オレンジブロッサム、ジャスミン
香りの構成クリーミーで官能的なホワイトフローラル、海風のような透明感
方向性甘さと清涼感が共存する、開放感のあるフローラル
濃度の違いオードトワレは海風を思わせる軽やかなホワイトフローラルとして香り、オードパルファンではテュベルーズがより長く強く香るフローラルとして設計されています。

つかみどころのないディプティック・ドソンの香りはミステリアスな印象を纏いたい時にもおすすめです。

ディプティックのドソンは、メンズがつけてもセクシーで奥深さを自然とまとえる、メンズもつけられるジャスミンおの香水とも評判です。

評価の良い口コミ

  • 官能と透明感が両立する香り
  • 夏にも心地よく香る
  • 褒められ率が高い
  • 肌に溶け込む柔らかさ
  • 上品で使いやすい香り

評価のいまいちな口コミ

  • テュベルーズが強い
  • 立ち上がりが濃厚すぎる
  • もう少し軽さが欲しい
  • 持続がやや控えめ
  • 個性が出やすい香り

3位 Eau des Sens(オー デ サンス)|ディプティック

オー デ サンスは、オレンジの花・葉・果実が持つ“多面的な感覚”をひとつに束ねた、ディプティックらしい遊び心と透明感を備えた香りです。名前の意味は「感覚の水」。ひと吹きすると、爽やかさ・苦み・温かみが同時に広がり、オレンジの木そのものが風に揺れるような、生き生きとした表情を感じられます。

中心となるのは、ネロリとオレンジブロッサムのフローラルな甘さ。それにビターオレンジの皮のほろ苦さや、パチョリの落ち着きが重なり、明るさと深みのリズムが心地よく響きます。「爽やかさ」と「奥行き」をどちらも楽しめる香りで、性別を問わず人気が高いのも特徴です。

まとうと、肌の温度で花の甘さがふわっと広がり、その後にビターな柑橘が静かに輪郭をつけていきます。“軽やかに気分を切り替えたいとき”や、“立ち止まって呼吸を整えたいとき”にそっと寄り添ってくれる一本です。

なお、オー デ サンスは〈オードトワレのみ〉の展開で、オードパルファンは存在しません。そのため、香りはいつでも明るく、軽やかに揺れる印象のまま楽しめます。

項目内容
着想源オレンジの木全体(花・葉・果皮)が持つ“多感覚性”
公式キーノートオレンジブロッサム、アンジェリカルート、パチュリ、ジュニパーベリー
香りの構成シトラス、フローラル、ほのかなウッディ
方向性明るく軽やか、透明感のあるユニセックス香
濃度の違いオードトワレのみの展開。軽く、明るく、揺れるように香る。
ImageMap Ladies Eau des Sens

オーデサンスを纏った女性は、周囲にはどこか“光をまとって歩く人”のように映ります。
ビターオレンジの花や葉がつくる澄んだ揺らぎは、作り込んだ明るさではなく、自然体のまま滲み出る柔らかさとして受け取られることが多いです。少し離れて見ると、彼女のまわりだけ空気が軽くなるような感覚があり、その軽やかな空気感は人を緊張させず、そっと惹きつけていきます。

香りの奥にほのかに忍ぶアンジェリカルートやパチュリの陰影が、無邪気さだけでは終わらない深さを添え、単純な可憐さに収まらない“静かな多面性”を印象づけます。
気負いのない雰囲気の中にも、近づけば別の表情が見えそうだと周囲に思わせる余白があり、その明るさと陰影のバランスが心地よく響きます。

軽やかでありながら芯のある佇まいは、日常の中でふっと風向きを変えるような存在として記憶に残ります。
オーデサンスは、そんな知性を帯びた明るさを静かに後押ししてくれる香りです。

ImageMap MENS Eau des Sens

男性がオーデサンスを纏うと、まず“肩の力が抜けた清潔感”が自然に伝わります。
ビターオレンジの花・葉・枝が生む多層の香りは、甘さに寄り過ぎず、かといって無機質にもならない心地よい中庸にあります。柔らかな光をまとったような雰囲気が漂い、自然と親しみやすさを引き寄せていきます。

ジュニパーベリーのほのかなスパイス、そしてパチュリの淡い陰影が重なることで、軽やかさの奥に静かな深度が生まれ、「落ち着きと自由さを同時に持つ人」という印象が残りやすいです。
香りは声高に主張するタイプではなく、ふとした動きにだけ穏やかに立ちのぼります。その控えめさがかえって魅力を引き立て、周囲には安心感と柔らかな好感をもたらします。

過剰な演出を排したクリーンさは、「自然体で信頼できる」というイメージをそっと支えてくれます。
オーデサンスは、そんな穏やかな存在感を静かに強める香りです。

評価の良い口コミ

  • 柑橘の明るさが心地よい
  • 軽さと深みのバランス良い
  • 気分を整える香り
  • 男女に褒められやすい
  • ナチュラルで使いやすい

評価のいまいちな口コミ

  • 甘さが強く出ることも
  • やや持続短め
  • 石けんに感じる人も
  • 爽やか系が苦手だと軽い
  • 個性控えめに映る場合も

4位 Eau Rose (オー ローズ)|ディプティック

オー ローズは、バラという花の香りを「ひとつの植物として」捉え直した、ディプティックらしい視点が光る香りです。一般的にバラの香水は濃厚でパウダリーになりやすいですが、ディプティックは花びらだけでなく、葉や茎、棘、蕾までを含めた“生命としてのバラ”を描いています。

ライチのフルーティな酸味が重なり、朝露を含んだバラのような、軽やかで清らかなフレッシュさが広がります。エレガンスをまといながらも堅苦しさはなく、すっと寄り添う親しみやすさがあるところが、この香りの魅力です。

また、オードトワレは透明感が強くみずみずしく、オードパルファンではローズの厚みと果実の甘さがわずかに深まるという、静かな違いがあります。香りの世界観はそのままに、瑞々しさと豊かさの“分量”が変わるイメージです。

典型的なロマンティックさに寄りすぎない、明るく現代的なバラの表情があり、まとう人の内側にある芯の強さをそっと照らしてくれるような雰囲気があります。

誰かのために香るのではなく、自分の気分をそっと整えるために。オー ローズは、日常のふとした瞬間に軽やかな色彩を加えてくれる香りです。可憐でありながら、自分の軸を静かに大切にできる女性像と重なり、気持ちを軽く、そしてやさしく整えてくれる一本として寄り添ってくれます。

項目内容
着想源バラ全体(花びら・葉・茎・棘・蕾)へのオマージュ
公式キーノートダマスクローズ、センティフォリアローズ、ライチ
グリーン〜ウッディのタッチが重なる
香りの構成フレッシュ、フルーティー、グリーンを帯びたローズ
方向性可憐で軽やかな、現代的ローズのユニセックス香
濃度の違いオードトワレはダマスク&センティフォリアに、ライチアコードとアンブロクサンが重なる軽やかなローズ。
オードパルファムは同じ二種のローズに、カモミールとアーティチョークが加わり、より深く柔らかな香り。

リアルなバラの香りを堪能できる、大人のためのバラの香水と評判のディプティック・オーローズ。

ライチの瑞々しい甘さとロマンティックなローズの香りを纏うことができます。

ホワイトハニーのような柔らかい甘さも加わると繊細な香りにかわります。

ローズとフルーティー、グリーンのハーモニーが心地よく香るフレグランスです。

メンズでもつけられる奥深いバラの香りの香水・オーローズ。

茎や葉、遠くで根の土の匂いも感じられる落ち着きも感じさせてくれるローズフレグランスです。

評価の良い口コミ

  • みずみずしいローズの香り
  • 軽やかで現代的な香り
  • 清潔感があり好印象
  • ローズが苦手でも使える
  • EDT/EDPを使い分け可

評価のいまいちな口コミ

  • グリーン感が強め
  • 持続がやや控えめ
  • ライチは好みが分かれる
  • 濃厚ローズとは違う
  • 肌によって香り方が変わりやすい

失敗しないディプティックの選び方と効果的な使い方

ディプティックの香りを選ぶ時間には、どこか特別な静けさがあります。
好きな香りを探す、というよりも、今の気分や心の調子にそっと触れるようなひとときです。
どの香りにも物語があり、それぞれが“気持ちの向かう先”をやわらかく照らしてくれます。

香りをまとうと、ほんの少しだけ気分の距離感が変わります。
忙しい日の途中で呼吸を整えたい時や、思考を静めたい瞬間。
そんな時に、ディプティックの香りは静かに寄り添い、
自分の内側へ戻るための小さなきっかけになってくれます。

大切なのは、流行や誰かの基準ではなく、
「今日はどんな空気の中にいたいか」 という、ごくシンプルな感覚です。
好きな香りを選ぶというより、自分の状態に合う香りを迎えるイメージが近いかもしれません。この章では、気分に合わせた選び方や、
シーンによって香りを上手にまとうためのちょっとしたコツをまとめました。

香りで選ぶ|ディプティックは“自分という物語”を開く扉

ディプティックの香りは、気分や記憶と静かに結びつき、
その時の心の状態に寄り添うように広がります。
香りを“ただ良い匂い”で選ぶのではなく、
今の自分に必要な空気やリズムに合わせて選んでみると、
日常の中に小さな余白が生まれます。

ここでは、気分ごとに雰囲気が合う香りをご紹介します。
軽い深呼吸をするような気持ちで、読み進めてみてください。

静かに集中したいとき → タム ダオ

読書に没頭したいときや、思考を落ち着かせたい瞬間には、
ディプティックのタム ダオが穏やかに寄り添います。
サンダルウッドのやわらかなウッディノートが、心にすっと静けさを運び、
周囲の刺激との距離を適度に保ってくれます。

気持ちが散りやすい日でも、タム ダオの深い木の香りが、
考えごとにゆとりを与えてくれるはずです。

感性のチャンネルを開きたいとき → フィロシコス

新しいアイデアを探したい時や、感性をゆるやかに広げたい日には、
フィロシコス が軽やかに背中を押します。
イチジクの葉のグリーンと、ミルキーな果実の柔らかさが溶け合い、
心の中に風が通り抜けるような開放感が広がります。

ギリシャの風景から生まれた開放感ある香りなので、
視界がふっと明るくなるような“外の空気に触れる心地よさ”があります。

曖昧な余白を抱きしめたいとき → ド ソン

どこか懐かしい気持ちに触れたい日や、
心がやわらかくほどける瞬間を求めるときには、
ド ソンがそっと寄り添います。
テュベルーズの甘さと透明感が混ざり合い、
幼い頃の夏の日のような、やわらかな安心感が広がります。

肩の力を抜いて過ごしたいとき、
自分自身に休息を許すような優しい時間をつくってくれる香りです。

情緒の輪郭を整えたいとき → オー デュエル

気持ちが揺れやすいときや、落ち着きを取り戻したい瞬間には、
ディプティックの オー デュエル が向いています。
温かなバニラと、すっと引き締めるスパイスが重なり、
心の中の明暗をやさしく整えてくれます。

香りの深さが、慌ただしい思考に少しだけ静けさをもたらし、
安心して過ごせるリズムを取り戻すきっかけになるかもしれません。

イシカワ
イシカワ

気になる香りを、まずは少しだけ。
サブスクサービスや小分け香水なら、気軽に“自分との相性”を確かめられます。
なお、2025年12月現在「カラリア」でのディプティック取り扱いは終了しています。
だからこそ、Amazonや楽天で見つかる小分け香水で、そっと試してみるのがおすすめです。

利用シーンに合わせて濃度(オードトワレ/オードパルファン)を選ぶコツ

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ディプティックの香りは、
オードトワレ(EDT)オードパルファン(EDP) の2種類で展開されることが多く、
同じ名前の香りでも、まとったときの表情が大きく変わります。

軽やかに香らせたい日もあれば、
じっくりと余韻を楽しみたい日もありますよね。
そんなとき、濃度の違いを知っておくと、より自然に香りを選べます。

種類香りの強さ・持続香りの特徴向いているシーン印象の違い(同じ香りの場合)
オードトワレ(EDT)約3~4時間みずみずしく軽い。空気と一緒にふわっと広がる。日中・仕事・カフェ・控えめに香らせたい場面明るく、風通しのよい香り立ち。グリーンや柑橘が軽やかに響きやすい。
オードパルファン(EDP)約5~7時間香料の密度が高く、余韻に深みが出る。夜・特別な予定・長時間の外出同じ香りでも影や温度が強調され、ウッディやムスクが穏やかに残りやすい。

同じ香りでも、EDTとEDPで“物語が変わる”

フィロシコスやタム ダオなど、
ディプティックには オードトワレとオードパルファンが両方ある香り がいくつかあります。

その場合、

・オードトワレ:風景の“光”を描くような軽さ
・オードパルファン:物語の“影と奥行き”を描く濃度
という違いが生まれます。

香水名オードトワレオードパルファン
フィロシコス・イチジクの“葉”が主役のグリーンな立ち上がり・風が抜けるように軽やかで、日なたの爽快感・自然体で開放的、フレッシュにまとえる“果実と木”の丸みが深まり、静けさがじんわり広がる・ミルキーで柔らかい余韻が長く続く・影が差すような落ち着いた表情
タム ダオ・サンダルウッドの透明感が際立つ・森林の空気のようにすっと広がる軽さ・清涼感があり、集中したいときに向く木の温度とクリーミーな丸みが増す・柔らかく深い余韻が静かに残る・瞑想のような落ち着きが続く
ド ソン・テュベルーズの“透明感”が軽やかに広がる・海風のような爽快さがあり、日中でもまとうやすい・白花が涼しく香り、軽やかな印象テュベルーズの“濃密さ”とクリーミーさが深まる・官能的でありながら気品が残る大人の白花・夕暮れの海辺のような、静かな余韻が続く

このように“同じ香りの二つの表情”は、ディプティックならではの楽しさです。

一方で、オルフェオンのようにオードパルファンのみで展開される香りもあります。
また、オー ローズのようにオードトワレとオードパルファンの双方が存在しても、香りの“骨格”は共通のまま、印象の違いとして穏やかに表れるタイプの香水もあります。

ディプティックは同じ香りであっても、

・濃度によって明確に表情が変わるもの
・同じテーマを共有しながら、軽やかさと厚みの違いとして現れるもの

など、香りごとに“変化の幅”が異なります。
こうした、濃度による差がしっかりと出る香りと、世界観を共有しつつ繊細な変化に留める香りの両方がある点は、ディプティックの奥深い魅力のひとつと言えるでしょう。

豆知識

どちらを選ぶ?|気分で決める小さなガイド

ふだん何気なく選んでいる「EDT/EDP」ですが、
実はこの違いを少し意識するだけで、香りがまとう“空気の表情”が驚くほど変わります。
軽やかさと深み、そのどちらを選ぶかで、一日のムードまでそっと整っていきます。

軽くまといたい/職場で使いたい →オードトワレ
夜の予定/特別な日 → オードパルファン
同じ香りを季節で使い分けたい
 
春夏:オードトワレ
 秋冬:オードパルファン
香りの世界観を深く味わいたい →オードパルファン
自然体でいたい/香りを控えめにしたい → オードトワレ

香りを変えるのではなく、
“濃度で空気の幅を変える” と考えると、選びやすくなります。

ディプティックの香水をつけるおすすめの場所

香りは、身体のどこにまとうかによって “広がり方” と “持続の仕方” が変わります。
ディプティックのように繊細で詩的な香りは、体温の低い場所ほど、ゆっくり美しく立ち上がるのが特徴です。

まずは全体像をまとめたテーブルからご覧ください。

香りの広がり方と場所の違い

つける場所香りの広がり方持続時間の傾向向いている印象備考
手首・首筋体温が高く、一気に立ち上がるやや短め強めに香りを感じたい時ディプティックは“飛びやすい”ことも
腰まわりやわらかく上に立ちのぼる長め奥ゆかしい印象香りが自然に漂う
膝裏・足首歩くたびふんわり香る比較的長い控えめ・自然体香りの“余白”が生きる
衣服の内側ゆっくり一定に香るとても長い落ち着いた印象直射日光の当たらない裏地が◎

体温の高い場所は控えめに

一般的な香水マナーでは手首や首筋が推奨されますが、
体温が高いと香りがすぐに広がって薄まりやすいことがあります。

ディプティックのような繊細な香りは、
この“立ち上がりが早すぎる”状態だと本来の奥行きが十分に楽しめないことも。

穏やかに香る場所なら、腰・膝裏・足首

香りは下から上へと立ちのぼるため、
腰・膝裏・足首の内側はとても相性が良い場所です。

  • 体温が急に上がらない
  • 歩くたびにふわりと動く
  • 周囲に強く主張しない

これらの条件がそろうため、
ディプティック特有の“静かなのに印象に残る香り方”が自然に引き出されます。

特に、
「ふとした瞬間に香る奥ゆかしさ」
を求める方には、このつけ方がよく合います。

衣服の内側に軽くひと吹きも効果的

ブラウスの内側やジャケットの裏地など、
直射日光の当たらない布地にまとわせるのもひとつの方法です。
 ※デリケートな素材はシミになりやすいため、裏地など目立たない場所に軽く使うのがおすすめです。

ウッディ系やスパイシー系は、
布に触れることでまろやかに広がり、長く静かに香り続けます。

たとえば
「ディプティック タム ダオ オードパルファン」
のような落ち着いた香りは、衣服に移すと余韻がさらに深まり、
一日を通してやわらかな木の香りが続きます。

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まとめ

今回は、ディプティックという特別なフレグランスメゾンの魅力から、
人気の香りの特徴、そして心地よく使うためのコツまでを紐解いてきました。
ディプティックの香りが「良い匂い」で終わらず、長く愛され続ける理由には、
その背後にある物語性と、静かに心に触れるような深さがあります。

日々の生活のなかで、私たちは知らず知らずのうちに
外からのプレッシャーや雑音に包まれることがあります。
そんなとき、ディプティックの香りは、
自分の感性にそっと戻っていける場所 を思い出させてくれます。
誰にも語らない小さな記憶や気持ちを守る、やわらかな結界のような存在です。

選ぶときは、流行や他人の好みよりも、
今の自分にしっくりくる空気や気分 を大切にしてみてください。
タム ダオで思考を静めたい日、フィロシコスで心に風を通したい日、
香りは、小さな気分の変化に寄り添う“気持ちのツール”として働いてくれます。

使い方も、ほんの少し工夫するだけで表情が変わります。
体温の低い腰や足首にまとえば、ゆっくりと立ち上がる余白の美しさが際立ち、
ディプティックらしい穏やかな香り方が続きます。

ディプティックの香りは、強い感情や不安を押しこめるのではなく、
一度呼吸を整えて、自分らしさにそっと戻るためのきっかけ を与えてくれます。
この機会に、ご自身の内側に寄り添う一本を見つけてみてください。

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