香水用語集 | 香LIG
GLOSSARY
Fragrance Glossary

香水用語集

50音順 完全ガイド

香りのプロが使う専門用語から、香水選びに役立つ基礎知識まで。
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A — O

土・泥・森のような大地を感じさせる香調を指します。ベチバー、パチュリ、広葉樹の腐葉土を想起させるアースノートが代表的。グラウンディング効果があるとされ、心を落ち着かせたいときに好まれます。

💡 ウッディ系・チプレ系のベースによく登場する香りの要素です。

海・水・雨・潮風などを想起させる、爽やかで透明感のある香調。1980年代以降に合成香料の発展で生まれた比較的新しいノートで、Davidoff の「Cool Water」で世界的に普及しました。マリンノートとも呼ばれます。

💡 カルダモン・シトラス・ムスクと組み合わせることで「海辺の朝」のような爽快感が生まれます。

複数の香料を組み合わせることで生まれる、調和のとれた独自の香りのこと。音楽の「和音(コード)」に由来し、個々の成分の香りを超えた新しい統一された香りを指します。調香師はまずアコードを構築してから、香水全体を設計します。

香水を霧状に噴霧するためのスプレー装置。ポンプ式のボトル先端部分を指すことが多く、液体を微細な粒子に変えて均一に肌へ拡散させます。詰め替え可能なミニアトマイザーは旅行用として人気です。

💡 噴霧口の詰まりは洗浄用アルコールで解消できます。

動物の体温や皮脂を思わせる、官能的でセクシュアルな深みのある香調。ムスク・アンバーグリス・シベット・カストリウムなどが代表的で、肌に溶け込むような官能性をもたらします。現代では多くが合成香料で再現されています。

溶剤抽出法で得られる高濃度の芳香性物質。熱に弱い花(ジャスミン・ローズ・チュベローズ等)から採取されるため、水蒸気蒸留では得られない繊細な香りを保持できます。精油よりも原料の香りに忠実ですが、製造コストが高いのが特徴です。

水蒸気蒸留に使用される伝統的な蒸留装置。アラビア語の「al-anbīq」に由来し、中世アラブの錬金術師たちが発明したとされます。現在も南フランスのグラース地方など、伝統的な香料産地で使用されています。

炭素・水素・酸素からなる有機化合物で、ワックス・石鹸・金属を思わせる特有の輝きを持つ香り。シャネル No.5(1921年)が初めてアルデハイドを大量使用した香水として世界的に有名になりました。クリーンで洗練された印象を与えます。

芳香を目的としたオイルの総称。エッセンシャルオイル(純粋な精油)とは異なり、合成香料や希釈剤を含む製品もアロマオイルと呼ばれます。アロマランプやディフューザー用途が多く、直接肌に使用できないものもあります。

精油(エッセンシャルオイル)を用いて心身の健康や美容に役立てる自然療法。フランスの化学者ルネ=モーリス・ガットフォセが1930年代に命名しました。嗅覚を通じて大脳辺縁系に作用し、ストレス緩和・リラクゼーションに効果があるとされます。

温かみのある甘くバルサミックな香調を指す総称。琥珀(化石樹脂)そのものは無香なため、アンバーノートは通常ラブダナム・バニラ・ベンゾインなどをブレンドして再現されます。官能的でウォームな印象を与えるベースノートの要です。

マッコウクジラの腸内で生成される分泌物が海を漂い熟成したもの。「灰色の琥珀」とも呼ばれ、重厚な海洋的香りと驚異的な保香力・定着性を持ちます。天然品は非常に高価で希少なため、現代では合成アンバーグリス(アンブロキサンなど)が主流です。

純粋な動物性脂(ポマード)に花を並べ、香り成分を脂に吸収させる伝統的な抽出法。熱に非常に弱い花(チュベローズ・ジャスミン等)に使われていました。現在はほぼ廃れた製法ですが、極めて繊細な香りを得られることで知られます。

燃やして香りを出すお香・乳香を意味し、香水ではスモーキーで神聖な雰囲気のある香調を指します。フランキンセンス(乳香)・没薬(ミルラ)・サンダルウッドなどが代表的。瞑想・宗教儀式にも使われる深みある香りです。

香りの強度・力強さを表す用語。同じ香水でも気温や肌の状態、つける量によってインテンシティは変化します。賦香率(濃度)が高いほどインテンシティも強くなる傾向がありますが、個々の香料の揮発性も大きく影響します。

温かみを感じさせる香調の総称。バニラ・アンバー・サンダルウッド・ベンゾインなど、甘くて包み込むような素材が持つ特質。秋冬の香水に好まれることが多く、肌に寄り添うようなやわらかな残香が特徴です。

木・樹木・樹皮を想起させる香調。サンダルウッド・セダーウッド・ベチバー・パチュリなどが代表的原料。ほとんどの香水のベースノートに使われ、持続性と深みをもたらします。乾いた木の温かさが特徴で、ユニセックスな香水に多用されます。

アルコールと酸が結合した有機化合物。果物や花の香りを生み出す主成分で、酢酸イソアミル(バナナ)・酢酸ベンジル(ジャスミン)などが有名。天然の精油にも含まれますが、現代では合成エステルが香水製造に広く活用されています。

植物の花・葉・果皮・樹皮・根などから抽出した、揮発性の芳香成分を含む油状物質(精油)。水蒸気蒸留・圧搾・溶剤抽出などの方法で製造されます。アロマテラピーや香水製造の基本原料であり、植物によって成分・香り・効能が大きく異なります。

オーク(ナラの木)に生える地衣類から採れる天然香料。湿った森・土・木の皮を思わせる深みのある緑がかった香りが特徴で、シプレー系・フゼア系香水の要でした。アレルギーリスクのため現在はIFRA規制により使用量が制限されています。

香料濃度が約2〜5%の軽い香水。持続時間は1〜2時間程度と短め。もともとドイツのケルン(コローニャ)発祥で、シトラス系の爽やかな香りが伝統的。夏場や運動後など気軽にまとえる軽快さが魅力です。

💡 EDC → EDT → EDP → Parfum の順に濃度・持続性が高くなります。

香料濃度が約5〜15%の香水。持続時間は3〜5時間程度。日常使いとして最も広く流通するタイプで、幅広い価格帯と香り展開が揃います。Toiletteはフランス語で「身だしなみ」を意味します。

香料濃度が約15〜20%の香水。持続時間は5〜8時間程度。プレゼントやよそ行きに選ばれることが多く、ミドル〜ベースノートの香りが十分に楽しめます。多くのブランドが主力ラインとして展開するカテゴリです。

雨上がりの空気・稲光の直後のような、クリーンで大気的な爽涼感を持つ香調。100%合成香料で再現されるノートで、「カロン」などが代表的原料。1990年代のアクアティック・フゼア系香水でブームとなりました。

水蒸気蒸留で得られたバラの精油を指す呼称(ローズオットー)。ブルガリアのカザンラク渓谷産が最高品質とされ、数十万円/kgに達することもある最高級香料のひとつ。ダマスクローズを早朝に手摘みして抽出します。

調香師のアトリエに設置された、数百〜数千種の香料瓶を扇形に並べた作業台。パイプオルガンに外観が似ていることからこの名がつきました。調香師はオルガンの前に座り、像を奏でるように香りを作り上げます。

K — G

香料の成分を個別に分離・同定する分析技術(GC)。競合香水の成分解析や品質管理に用いられ、調香師はこのデータをもとに香りを模倣したり、独自処方を開発したりします。質量分析計(MS)と組み合わせたGC-MSがより精密な解析に使われます。

ビーバーの臭腺から分泌される天然の動物性香料。革・樺・スモーキーなレザー調の香りが特徴で、アニマリックなベースノートとして歴史的に重宝されてきました。現在はほぼ合成代替品が使われています。

フランス南部コート・ダジュールに位置する、「香水の首都」と呼ばれる町。温暖な気候と豊かな花畑に恵まれ、ローズ・ジャスミン・チュベローズなど高品質な天然香料の産地として16世紀から続く伝統があります。シャネル・ゲランをはじめ多くのブランドが原料を調達します。

植物の茎・葉・新芽を切ったときのような、青々とした清々しい香り。ガルバナム・バイオレットリーフ・フィグリーフなどが代表的原料。みずみずしく爽やかな印象を与え、春〜夏の香水に多く使われます。

食べ物・スイーツを思わせる香調(gourmand はフランス語で「食いしん坊」)。バニラ・キャラメル・チョコレート・ハニー・アーモンドなどが主要素材。ティエリー・ミュグレーの「Angel(1992年)」がグルマン香水のパイオニアとして知られます。

フランス語で「小箱・宝石箱」を意味し、香水や化粧品のギフトセット・限定パッケージを指します。複数のミニサイズや関連アイテムをまとめたセットが多く、クリスマスや母の日などの季節限定品として人気があります。

S — Z

レモン・グレープフルーツ・オレンジ・ベルガモット・ライムなど柑橘系果実の香調。揮発性が高くトップノートに位置し、爽やかでフレッシュな第一印象を生み出します。ユニセックスで季節を問わず人気があり、多くの香水のオープニングに使われます。

シトラス(ベルガモット)×ラブダナム×オークモスを骨格とする香調ファミリー。フランソワ・コティが1917年に発表した「Chypre」が原点で、地中海の島キプロス(仏語でシプレ)にちなみます。深みと洗練さを兼ね備えた大人の香りです。

胡椒・シナモン・クローブ・カルダモン・ジンジャーなどスパイスを思わせる香調。刺激的でエキゾチックな印象を与え、オリエンタル系香水に多用されます。温かみとピリッとした緊張感が共存するのが魅力です。

香水を試香するための細長い白い紙片(試香紙)。フランス語ではムエット(Mouillette)とも呼ばれます。先端3分の1に香水をつけ、30秒ほど乾かしてから嗅ぐのが正しい使い方。複数の香水を同時に比較できます。

💡 一度に3本以上使うと嗅覚が疲れます。間にコーヒー豆や自分の袖を嗅いでリセットを。

焚き火・たばこ・スコッチウイスキーを思わせる、燻したような香調。グアヤコール・ラプサンスーション(正山小種)・バーチタールなどが原料。ミステリアスで官能的なダークな印象をもたらし、レザー系やウッディ系に組み合わされます。

官能的・肉感的・セクシュアルな感覚を呼び起こす香りの特質。ムスク・パチュリ・アンバー・アニマリックノートなどが持つ性質で、体温と混ざり合うことで最大限に発揮されます。香水選びの重要な評価軸のひとつです。

特定の一種の花の香りを際立たせた香水スタイル(ソリフロールとも)。ローズ・ジャスミン・ガーデニア・イランイランなど一輪の花を忠実に再現することが目標。フローラルブーケ(複数花)とは対称的なアプローチです。

調香における香りの設計図・構成案。トップ・ミドル・ベースの各ノートに使用する香料と比率を記した処方概略図のこと。調香師が創作のたたき台として作成するもので、最終的なフォーミュラ(処方箋)に発展します。

香水の安定性を確認するための長期保存試験。高温・光・湿度などの条件下で一定期間保管し、変色・変臭・分離が起きないかを検証します。発売前の品質保証プロセスに必須の工程です。

T

乾燥したたばこ葉・タバコの煙を思わせる甘くほろ苦い香調。バニラ・蜂蜜・ウッドと組み合わさることが多く、温かくセクシュアルな印象を与えます。ハーブやスパイスとのブレンドで複雑な奥行きが生まれます。

香水の官能評価プロセス。ワインのテイスティングになぞらえて使われる用語で、トップ・ミドル・ベースノートの展開、強度、持続性、肌なじみなどを系統的に評価します。専門家(パネラー)が複数名で行うことで客観性を担保します。

香水をつけてから最初の5〜30分に感じる第一印象の香り。揮発性の高い成分(シトラス・グリーン・アルデハイド等)で構成されます。試香時に最初に届く印象を決定づける重要なパートですが、すぐ消えてしまうため購入前はミドル〜ベースノートまで確認することが大切です。

💡 香水は必ず肌につけて15分以上経過した香りも確認してから選びましょう。

N

新たに合成・開発された香料分子の総称。自然界には存在しない全く新しい香りを生み出せるのが特徴で、アンブロキサン(アンバーグリス様)やカロン(オゾン様)などが代表例。現代香水の表現力を飛躍的に広げた存在です。

フランス語で「鼻」を意味し、転じて調香師・パフューマーの通称として使われます。数千種の香料を記憶し、感覚と知識で香りを設計する職業。フランスでは「鼻」という言葉が最大の敬称として調香師に用いられます。

香水において「ノート」は二つの意味で使われます。①香りの時系列的な展開段階(トップ・ミドル・ベース)、②特定の香調・香りのキャラクター(ウッディノート・フローラルノートなど)。文脈によって使い分けることが重要です。

H — B

香水を構成する各要素が美しくまとまっている状態。個々の成分が突出せず全体が均衡していることを表します。音楽の「ハーモニー(和声)」に由来し、優れた香水の最重要評価基準のひとつです。

おしろい・タルク・ベビーパウダーを思わせる、柔らかくふんわりとした香調。アイリス(イリス)・ヘリオトロープ・サンダルウッド・バニラなどが主な原料。肌になじむ優しさとレトロな上品さが特徴で、根強い人気があります。

東南アジア原産のシソ科植物から水蒸気蒸留で得られる精油。土・森・インセンスを思わせるダークで複雑な香り。熟成するほど香りが深まる稀有な精油で、オリエンタル・ウッディ・シプレー系香水のベースに欠かせない存在です。

香水を創作する調香師の職業名。フランス語ではパルファムール(Parfumeur)、英語ではパフューマー(Perfumer)。調香師になるには5〜10年以上の訓練が必要とされ、数千種の香料を記憶し直感と科学知識を融合させて香りを創ります。

樹脂・バルサム(樹液)を思わせる甘くウォームで柔らかな香調。ベンゾイン・トルーバルサム・ペルーバルサム・ラブダナムなどが代表。アンバー系・オリエンタル系のベースノートとして多用され、包み込むような安らぎを与えます。

香水の処方箋。使用する香料の種類・配合比率・製法を詳細に記録した文書。企業秘密として厳重に管理されており、例えばシャネル No.5 の処方は100年以上にわたって秘匿されています。

フランス語で「シダ(fougère)」の意。ラベンダー・オークモス・クマリン・ゼラニウムを骨格とする香調ファミリー。「Houbigant Fougère Royale(1882年)」が原点で、爽やかで石鹸的なクリーンさが特徴。伝統的メンズ香水に多く用いられます。

複数の花の香りを束ねたフローラル系の中でも、多花束のような豊かさを持つスタイル。ローズ・ジャスミン・イランイラン・チュベローズなどが組み合わさり、華やかで甘い印象を生み出します。女性向け香水の中で最もポピュラーなカテゴリです。

フローラル(Floral)+オリエンタル(Oriental)を組み合わせた造語。花の軽やかな甘さとオリエンタルの官能的な重さを兼ね備えた香調ファミリー。Lancôme「Trésor」などが代表的な作品です。

干し草・秋の野原を思わせる甘く乾いた香調。クマリンがこの香りの主成分で、桜の葉・トンカ豆にも含まれます。フゼア系・タバコ系の香水に欠かせないノートで、郷愁や温かみを呼び起こします。

香水の核心・中心的な香り部分を指し、ミドルノート(ハートノート)と同義で使われることが多い。つけてから30分〜2時間程度に最も豊かに香る部分で、その香水のキャラクターを最もよく表現します。フローラル・スパイス・ウッドなどが主役を担います。

フランスの高級クリスタルガラスメーカー。香水文脈では主に「Baccarat Rouge 540」(Maison Francis Kurkdjian作)を指すことが多く、アンブロキサン・ジャスミン・サフラン・シダーウッドで構成された世界的名作香水として知られます。

M

試香に使う細長い白い紙(試香紙)のフランス語名。スメリングストリップと同義。高品質な吸水紙が使われ、香水を染みこませてノートの展開を確認します。プロの調香師は一日に数十本使用することもあります。

ムスクのような柔らかくセクシュアルな香調の形容詞。清潔感のある「ホワイトムスク」からアニマリックな「ダークムスク」まで幅広いスペクトルがあります。肌と溶け合うような親密さが特徴で、多くの香水のベースに使われます。

本来はジャコウジカの分泌物(麝香)を指す動物性香料。現在は動物保護のため天然品は禁止され、合成ムスク(ガラクソリド・エチレンブラッシレート等)が主流。ほぼすべての香水に使われ、定着性を高め全体をまとめる役割を担います。

苔・コケを思わせる湿り気のある深緑の香調。オークモス・ツリーモスなどの苔由来原料が持つ特質で、シプレー系・アーシー系香水の根幹をなします。IFRA規制後は代替合成原料での再現が求められています。

Y — U

性別を問わず使える香水のカテゴリ。1990年代のCKone(カルバン・クライン)の大ヒットを契機に普及。現在はジェンダーレス社会の流れを受け、「ジェンダーニュートラル」「ジェンダーフリー」という表現も増えています。

なめし革・革製品を思わせる複雑でスモーキーな香調。カストリウム・バーチタール・ジャコウ・イリスなどが原料。ロシアレザー・サドルレザーなど種類も豊富で、力強く男性的な印象を与えます。キュイール系とも呼ばれます。

R — L

香水の持続時間・持続力を表す評価指標。賦香率・使用する香料の揮発性・肌の水分量・気温などに左右されます。一般に EDC < EDT < EDP < Parfum の順に持続時間が長くなります。

W

花びらのワックス質・ろうそくのような柔らかくクリーミーなフローラル香調。チュベローズ・ガーデニア・カーネーションが持つ特質で、官能的なのに上品な余韻を残します。ホワイトフローラルの代表的な構成要素です。

Kanji Terms

柑橘類の果皮を物理的に圧搾して精油を取り出す方法。熱を使わないコールドプレスのため、繊細なシトラスの香りがそのまま保たれます。レモン・オレンジ・ベルガモットなどの柑橘系精油は主にこの方法で製造されます。

香水が光・熱・空気・時間の経過によって変質しにくい性質。高い安定性は品質の証であり、紫外線遮断ボトル・冷暗所での保管が劣化を防ぎます。アルデハイド系・シトラス系は特に安定性が低く注意が必要です。

香りが空間・周囲に広がる力。フランス語の「シラージュ(Sillage=航跡)」とほぼ同義で、歩いた後に残る香りの軌跡を指します。拡散性が高い香水は存在感を主張し、低いものは肌に密着したプライベートな香りになります。

香りの性格・傾向を大まかに分類したカテゴリ。フローラル・オリエンタル・ウッディ・シプレー・フゼア・シトラス・グルマンなどが代表的な香調ファミリーです。香水選びの際に自分の好みの香調を把握することが最初の一歩です。

その人のライフスタイル・好みに合った香水を提案する専門家。ワインソムリエにならって名付けられた役職で、香りの知識と接客スキルを兼ね備えたコンサルタント的存在。一部の専門店やブランドで導入されています。

化学合成によって製造された香料。19世紀末のクマリン・バニリン合成に始まり、天然香料では再現不可能な香りや、希少・高コストの天然品の代替として発展。現代のほぼすべての香水が天然・合成を組み合わせて製造されています。

香りが肌・衣類・空間に留まり続ける時間の長さ。ベースノートの持続性が高いほど「残香(ドライダウン)」が長く楽しめます。サンダルウッド・ムスク・アンバー・パチュリなどは持続性の高い素材の代表格です。

調合後の香料原液をアルコールと混合し、一定期間低温・暗所で静置する工程(マセレーション)。数週間〜数ヶ月の熟成で各成分が馴染み、角が取れてまとまりのある香りへと変化します。熟成期間が長いほど質が高まるとされます。

植物に水蒸気を通し、芳香成分を気化させて冷却・分離する精油抽出の最も一般的な方法。ラベンダー・ローズマリー・ユーカリなど多くの精油がこの方法で製造されます。水溶性の「フローラルウォーター(芳香蒸留水)」も副産物として得られます。

植物から得られる揮発性の芳香成分を含む油状物質。「エッセンシャルオイル」の日本語訳。アロマテラピーと香水製造の両分野で使用される基本原料で、植物の種類・産地・抽出部位・製法によって香り・成分・品質が大きく異なります。

複数の香料を組み合わせて意図した香りを作り上げる技術・行為。感性と化学知識の両方が求められる高度な専門技術で、調香師(パフューマー)が担います。目的の香り像をイメージしてから、トップ・ミドル・ベースの構造で設計します。

植物・動物など自然界の原料から取り出した香料の総称。花・葉・果皮・根・樹脂・動物分泌物などが原料となります。19世紀に合成香料が発明されるまで、すべての香水は天然香料だけで作られていました(出典:日本フレグランス協会)。

動物から得られる天然香料の総称。ムスク(ジャコウジカ)・アンバーグリス(マッコウクジラ)・シベット(ジャコウネコ)・カストリウム(ビーバー)が四大動物性香料。現在はほぼすべて動物保護規制により合成品に代替されています。

香水全体に占める香料原液(コンサントレ)の割合。この濃度がオーデコロン・オードトワレ・オードパルファム・パルファムの分類基準となります。濃度が高いほど香りが持続し、少量でも強く香ります。一般的な分類基準は以下の通りです。
EDC:2〜5% / EDT:5〜15% / EDP:15〜20% / Parfum:20〜40%

クスノキの木部を蒸留して得られる白色結晶。清涼感のある鋭い香りが特徴で、虫よけや医薬品に古くから使用されてきました。香水では少量で清潔感やフレッシュさを加えるアクセントとして用いられます。

柑橘類の外皮部分で、精油腺が密集しています。圧搾法によって精油を抽出する主な原料部位であり、レモン・グレープフルーツ・オレンジ・ベルガモットなどシトラス系香水の素材になります。フレッシュで明るい香りが特徴です。

香水・香料製品の配合を設計・創作する専門職。「ネ(Nez)」とも呼ばれます。ISIPCA(グラース香水学校)などの専門機関で5〜10年以上訓練を積み、数千種の香料の特性と組み合わせを体得して香りを創作します。

本用語集の制作にあたり、以下の文献・資料を参照しています。

  • 日本フレグランス協会「香水の原料・香料」
  • アロマテラピー検定公式テキスト 1級・2級(公益社団法人 日本アロマ環境協会)
  • 香料の科学(講談社)
  • 化粧品成分検定協会 公式テキスト