アロマオイル完全ガイド
精油の特徴・おすすめの利用シーン・使用上の注意をまとめた
アロマ業界のリファレンス辞典
最終更新 2026年5月4日 / 監修:小野 梨花(AEAJアロマテラピー検定1級)
フレグランスライター・香LIG編集部。AEAJアロマテラピー検定1級取得。 百貨店フレグランスカウンター・アロマセラピーサロンへの現地取材をもとに本ガイドを監修。 情報は公益社団法人日本アロマ環境協会(AEAJ)の公式テキスト・IFRA基準に準拠。
本ページは香りの特徴や一般的な利用シーンを参考情報としてご紹介するものです。精油は医薬品ではなく、医療行為・疾患の治療・診断を目的とするものではありません。アロマセラピーは日常の豊かさを補う補完的なセルフケアとして取り入れるものです。体調不良・疾患がある方、妊娠中の方、乳幼児への使用は専門家へご相談ください。香りの感じ方・反応には個人差があります。
検索条件に一致する精油が見つかりませんでした。
フランス南部・ブルガリア・イギリスなど
花頂部から水蒸気蒸留で採取
甘くフローラルな中に、爽やかなハーバルノートが共存。清潔感と温かみを感じさせる香り
アロマセラピーの世界で最もよく知られた精油のひとつ。古代ローマ時代から入浴に使われてきた歴史があり、現代でも世界中で日常の香りとして親しまれています。穏やかで心地よいと感じる人が多く、アロマ初心者にも扱いやすいとされています。
ベルガモット・カモミール・ゼラニウム・サンダルウッドと相性が良い。シトラス系と合わせると明るい印象に、ウッディ系と合わせると落ち着いた雰囲気になる。
ブルガリア・トルコ・モロッコなど
花びらから水蒸気蒸留(ローズオットー)または溶剤抽出(ローズアブソリュート)
豊かで深みのある、官能的なフローラル香。花そのものを纏うような上品な甘さ。精油の中でも最高峰の香りとされる
バラ1kgの精油を得るために約3〜5トンの花びらが必要とされる、精油の中で最も希少で高価な部類。ブルガリアのカザンラク渓谷で夜明けに手摘みされる「ダマスクローズ」が最高品質とされています。
ゼラニウム・イランイラン・サンダルウッド・パチュリと深みある組み合わせに。ベルガモット・グレープフルーツと合わせると軽やかで華やかな香りに。
南アフリカ・マダガスカル・エジプト
葉と茎から水蒸気蒸留
ローズに似た甘いフローラルにグリーンの青さが加わる。柔らかく温かみのある中性的な香り
「貧乏人のローズ」と呼ばれるほどローズに似た香りを持ちながら、比較的手頃な価格で入手できる精油。ローズよりもグリーンな清々しさがあり、男女問わず幅広い層に好まれやすい香り。
ラベンダー・ローズ・サンダルウッド・ベルガモットと相性◎。バランスを整えるような使い方をするアロマセラピストが多い。
イングランド・フランス・ベルギー
花頭部から水蒸気蒸留
フルーティーな甘さの中にハーブの苦みが漂う、りんごのような温かく柔らかい香り
「大地のリンゴ」を意味するギリシャ語に由来する名を持つ精油。古来ヨーロッパで薬草茶として親しまれてきた歴史があり、柔らかく温かみのある香りは子どもから高齢者まで幅広い層に穏やかな印象を与えます。
ラベンダー・ベルガモット・ローズとの相性が良く、穏やかで甘みのある香りになる。
マダガスカル・コモロ諸島・フィリピン
花びらから水蒸気蒸留
甘く官能的なエキゾチックなフローラル。フルーティーでクリーミーな甘さを持ち、南国の花を想起させる濃厚な香り
インドネシア語で「花の中の花」を意味するイランイラン。官能的で甘い香りは香水業界でも重要な原料として使われており、シャネルNo.5にも配合されています。少量でも存在感が強いため、使いすぎると重く感じることがあります。
少量でローズ・ジャスミン・サンダルウッド・ベチバーと合わせると官能的な香りに。シトラス系を加えると重さが和らぐ。
イタリア・カラブリア州
果皮から圧搾法または蒸留で採取
アールグレイティーでおなじみの、甘くフローラルなシトラス。華やかで明るく、軽やかな雰囲気を持つ
アールグレイティーの香りとして世界中で親しまれているベルガモット。フローラルな甘さを持つシトラスで、香水業界では多くの作品のトップノートに使用されています。
ラベンダー・カモミール・ゼラニウム・サンダルウッドと相性◎。ほぼすべての精油と組み合わせやすい万能な香り。
シチリア島・スペイン・アルゼンチン
果皮から圧搾法で採取
キリッとした清潔感あふれるフレッシュシトラス。シャープでクリーンな第一印象
誰もが知るシンプルで清潔感のある香り。朝の目覚めの空間づくりや、集中したい場面での気分転換に使う方が多い精油です。
ユーカリ・ローズマリー・ペパーミントと組み合わせると清潔感が増す。ラベンダーとのブレンドは多くの人に好まれる定番。
アメリカ・イスラエル・ブラジル
果皮から圧搾法で採取
明るくフレッシュなシトラスに、ほろ苦い爽やかさが加わる。活き活きとした気分になりやすい香り
スッキリとした明るい香りで、朝のリフレッシュや気分を上向きにしたい時間帯に好まれることが多い精油。比較的親しみやすい香りのため、アロマ初心者にも使いやすいとされています。
ペパーミント・ユーカリとの組み合わせで爽快感のある香りに。イランイランと合わせると甘さと活力感のバランスが生まれる。
アメリカ・インド・ヨーロッパ
葉と茎から水蒸気蒸留
スーッとした清涼感と鋭いメンソール香。清潔でシャープな印象を与えるフレッシュハーバル
メンソール成分による清涼感が特徴の精油。集中したい学習時間や仕事の気分転換に取り入れる方が多く、眠気を覚ましたい朝にも好まれます。香りは強くパンチがあるため、少量から使うのが基本です。
ユーカリ・レモン・ローズマリーと合わせると清潔感の高い香りに。ラベンダーとの組み合わせはクールダウンしたい時間帯に好まれる。
オーストラリア・スペイン・中国
葉と枝から水蒸気蒸留
1,8-シネオールを豊富に含む、クールでスッキリとしたキャンパーシャスな香り
オーストラリア先住民族アボリジニが古くから薬草として使用してきた歴史を持つ。清々しいクールな香りは「空気を整えたい」という場面で多く使われ、スポーツジム・サウナ・スパなどでも活用されています。
レモン・ペパーミント・ティーツリーと組み合わせると清潔感が高まる香りに。ラベンダーとのブレンドは「清潔でやさしい」印象になる。
スペイン・フランス・チュニジア
葉と花から水蒸気蒸留
刺激的でパンチのあるハーバル・シャープな香り。清潔感とピリッとしたアクティブな雰囲気
「記憶のハーブ」として古代ギリシャ時代から学習と結びつけられてきた歴史を持つ香り。シャープでスパイシーなハーバル香は、勉強・仕事・試験前など「頭をはっきりさせたい」場面で取り入れる方が多い精油です。
レモン・ペパーミント・ユーカリと組み合わせてスッキリした香りに。ラベンダーとのバランスが取れた組み合わせも人気。
オーストラリア(ニューサウスウェールズ州)
葉と小枝から水蒸気蒸留
清潔でクリーンなメディカル調の香り。スパイシーさとフレッシュさが共存する独特な香調
オーストラリア先住民が何世紀もの間使用してきた歴史がある精油。清潔で消毒的な香りはルームフレグランスとして空気の香りを整えたいシーンに好まれます。好き嫌いが分かれやすい特徴的な香りです。
ユーカリ・レモン・ラベンダーとの組み合わせが人気。ペパーミントを加えるとさらに清潔感が高まる。
インド(マイソール産が最高品質)・オーストラリア
心材から水蒸気蒸留。成熟に30〜40年
クリーミーで温かみのあるやわらかいウッディ。肌に溶け込むような密着感と長い残香が特徴
仏教・ヒンドゥー教・イスラム教の宗教儀式で数千年にわたり使用されてきた歴史を持つ「神聖な木」。お寺・神社・礼拝所のお香として誰もが嗅いだことのある、東洋的で神聖な雰囲気の香り。
ローズ・イランイラン・フランキンセンス・ベチバーと官能的な香りに。ラベンダーとの組み合わせは穏やかで落ち着いた印象に。
オマーン・ソマリア・エチオピア
ボスウェリアの木の樹脂(乳香)から蒸留
スパイシーなシトラスに続いて現れる深みある樹脂・ウッディな余韻。神聖で荘厳な印象
古代エジプト・メソポタミア・ローマなど世界中の宗教儀式で使われてきた、最も古い香のひとつ。「精油の王」と呼ばれることもある高貴な香りで、瞑想・ヨガ・礼拝など内省的な時間に活用されています。
サンダルウッド・ミルラ・ベチバーと深みのある神聖な組み合わせに。柑橘系を少量加えると奥深さの中に軽やかさが加わる。
インド・スリランカ・ハイチ・インドネシア
根から水蒸気蒸留(採取に1〜2年必要)
スモーキーで土っぽい、深くアーシーなウッディ。精油の中で最も重く深みある香調のひとつ
「心の安定の油」「静寂の油」とも呼ばれるベチバー。インドやスリランカでは古くから「グラウンディング(地に足をつける)」のための香りとして親しまれてきた。
フランキンセンス・サンダルウッド・パチュリと深みある組み合わせに。シトラス系を加えると重さが和らぐ。
モロッコ・アトラス山脈(アトラスシダー)
北米(バージニアシダー)
心材・樹皮から蒸留
乾いた森の木を思わせる、温かみのあるドライウッディな香り。落ち着きと清潔感
杉・ヒノキに似た和の感覚と、西洋的なドライウッディが融合した汎用性の高い精油。ほとんどの香水のベースノートとして使われることが多く、深みと持続性を与える役割を果たしています。
ほぼすべての精油と相性が良い万能ベースノート。ラベンダー・ベルガモットとはクラシックなアロマブレンドになる。
インドネシア・インド・中国
乾燥させた葉から水蒸気蒸留(発酵で香りが増す)
土・腐葉土・森を想わせるダークでアーシーな重厚感。熟成するほど丸みが増す
香水業界でシプレー系やオリエンタル系の香水に欠かせないベースノートとして重宝される精油。好き嫌いが分かれやすい個性的な香りだが、熟成させると角が取れて丸みが増すとされている。
ローズ・イランイラン・ベルガモットと合わせるとオリエンタルな香りに。シトラス系と組み合わせると重さが和らぐ。
精油は高濃度の芳香成分を含んでいます。肌に直接塗布する場合は必ず植物油(キャリアオイル)で1〜3%以下に希釈してください。原液でのご使用は皮膚トラブルの原因となります。
多くの精油は妊娠中・授乳中の使用に注意が必要です。特に妊娠初期は使用を避けることを推奨する専門家が多い。使用を検討する場合は必ずアロマセラピストや医療専門家にご相談ください。
3歳未満の乳幼児には精油のご使用は推奨されていません。3歳以上でも成人の1/10程度の希釈率が目安です。ペパーミント・ユーカリ・カンファーは6歳未満への使用を避けてください。
ベルガモット・レモン・ライムなどの柑橘系精油は光毒性を持つフロクマリンを含みます。肌への塗布後12〜24時間は直射日光・紫外線を避けてください。フロクマリンフリー(FCF)タイプを選ぶことで回避できます。
犬・猫などはヒトよりも嗅覚が敏感で、一部の精油成分が体内に影響を与える可能性があります。特に猫はティーツリー・柑橘系などを代謝できないと言われています。使用中は換気を十分に行い、ペットが逃げられる空間を確保してください。
てんかん・高血圧・低血圧・心疾患などの既往がある方、薬を服用中の方は使用前に必ず医師にご相談ください。一部の精油は薬物と相互作用する可能性が指摘されています。
精油の組み合わせはトップ(揮発性高)・ミドル・ベース(揮発性低)のバランスを意識すると香りが長持ちします。以下はアロマ初心者にも人気のシーン別レシピです。
甘くやわらかなフローラルにウッディの落ち着きを加えた、バスタイムのスタンダードブレンド。
シャープですっきりした香りが空間を引き締める、デスクワーク・学習時間のための組み合わせ。
穏やかで甘みのあるフローラルが就寝前の空間をやわらかく整える、シンプルで人気のブレンド。
明るくフレッシュな柑橘にユーカリの清涼感が加わる、朝の目覚めを気持ちよくする組み合わせ。
深みある樹脂とウッディが静かな内省の空間をつくる、瞑想・ヨガ実践者に人気のブレンド。
官能的なフローラルとウッディが融け合う、記念日や特別な夜のムードを高める香り。
清潔感の高い三種がそれぞれを引き立てる、空気の香りをクリーンに整えたいシーン向けのブレンド。
明るく花やかなフローラルシトラスの組み合わせ。気分を前向きにしたい時間帯に好まれる爽やかなブレンド。
深みのあるアーシーとシトラスのコントラストが、じっくり過ごしたい秋冬の夜にぴったりの香り。
アロマセラピーの定番中の定番。穏やかなフローラルと明るいシトラス、深みある樹脂が絶妙に調和。
清潔感とシャープさが気持ちを切り替えてくれる、午後の気分転換にぴったりのブレンド。
エキゾチックで個性的、でも重すぎないバランスの取れたオリエンタルブレンド。少量から試して。
本ページの制作にあたり、以下の文献・資料を参照しています。
- アロマテラピー検定公式テキスト 1級・2級(公益社団法人 日本アロマ環境協会 AEAJ)
- 香料の科学(講談社)
- Battaglia, S. “The Complete Guide to Aromatherapy” (3rd Edition)
- Tisserand, R. & Young, R. “Essential Oil Safety” (2nd Edition)
- IFRA(国際香料協会)使用基準ガイドライン
- 日本フレグランス協会「香料・精油の基礎知識」(fragrance.or.jp)
- アロマセラピーとエビデンス(研究でわかっている効果・わかっていない効果)/香LIG|kaori.air-marketing.co.jp/aroma-evidence/